NovellがLinuxユーザーを対象に実施している調査で、同OSへの移植を希望するアプリケーションの第1位にAdobe Systemsの「Photoshop」が選ばれた。
1月中旬から以来続けられているこのオンライン公開調査では、どのMicrosoft Windows専用アプリケーションをLinuxで利用したいかという質問が出されている。同調査を行ったNobellのコミュニティウェブサイト「CoolSolutions」でエディターを務めるScott Norrisによると、先週だけで1万件もの回答が得られたという。
現時点で上位にランクインしているのは、デザインやウェブ構築、マルチメディア関連のツール類で、具体的にはPhotoshopや「Dreamweaver」「Macromedia Studio」などのAdobe製品、AutoDeskの「AutoCAD」、さらにApple Computerの「iTunes」の名前が並んでいる。
Norrisは、この結果について、デスクトップ用OSとしてのLinuxが成熟してきたことを示唆しているとし、これまではワードプロセッサや電子メールクライアント、ウェブブラウザといった基本的なアプリケーションが上位に入っていたと説明した。
「こうした(基本的なアプリケーションの)分野に対するニーズが満たされたことで、ユーザーは音楽を聴くためのメディアプレーヤーを欲するようになった。また、グラフィック関連のデザインや作業用ツールに対する関心も大きくなっている。Linuxは、マルチメディアプラットフォームとなる可能性があると見られているばかりでなく、現在ユーザーはそうしたことを実際に望んでいる」
Norrisは、「Thunderbird」「KMail」「Evolution」といったアプリケーションが登場して、Linux向けのすぐれた電子メールクライアントに対する需要は「申し分なく満たされた」状態になったと言うが、ただし2005年11月にOpen Source Development Labsが実施した調査では、機能的な電子メールアプリケーションの不在がデスクトップへのLinux搭載を阻んでいるとの結果が出されていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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