iTunesとLinuxはこれまで異なる道を歩んできたが、ある小さなソフトウェアメーカーでは両者を競演させたいと考えている。
CodeWeaversは、Linux上でWindows用プログラムを動かすためのソフトウェア開発を専門とする新興企業。その同社が米国時間2日、自社ソフトウェアの新バージョンにAppleのiTunesをサポートする機能を追加したことを明らかにした。
同社は「CrossOver Office 3.1」というこの製品に、iTunesソフトウェアをサポートする機能を追加したと語った。現在このバージョンはプレビュー版で、CrossOverの既存ユーザーにのみ公開されている。
CodeWeaversの最高経営責任者(CEO)、Jeremy Whiteは声明の中で、「ITunesは最も要望の多かったアプリケーションだ。われわれは今も、2005年末までにはCrossOver OfficeでWindowsアプリケーションの大半がサポートされるようになると確信している。それまでの間、Version 3.1の開発を通して、LinuxユーザーにiTunesの魅力を伝えられるのは喜ばしいことだ」と述べている。
このソフトウェアの最終バージョンは今年中に登場の予定。Appleは、WindowsバージョンのiTunesを開発し、Mac以外のプラットフォームに対応する意欲を既に見せているものの、Linux版はこれまで開発していない。AppleのiPodは、WindowsとMac OSの両方でネイティブなソフトウェアとして動作するが、同社ではLinuxはサポートしていない。
iPodと接続するLinux用のプログラムは、iTunesを真似たプログラムなどが各種開発されている。また、iPod本体へのLinux搭載を目指すオープンソースプロジェクトもある。
競合するDellのMP3プレイヤー「Dell DJ」は、Lindowsから社名を変更したLinspireのLsongsを使うことでLinux上でも動作する。
なお、Apple関係者からこの新ソフトウェアに関するコメントをすぐに得ることはできなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」