最新データによると、米国におけるノートPCとデスクトップの販売比率が逆転したという。
Current Analysisが発表した最新レポートによると、米国の小売部門でノートPCとデスクトップの比率が初めて入れ替わったという。2005年販売されたパソコンのうちノートPCが50.9%を占め、デスクトップの49.1%をわずかながら上回った。2004年の小売販売でノートPCは43%、デスクトップは57%を占めていた。
世界市場に占める米国のシェアはわずか9%程度に過ぎず、この数字には大手再販業者から法人顧客への売上高や、Dellのような直販メーカーの売上高は入っていない。それでも、小売部門が重要部門であることに変わりはなく、また全体的なノートPC販売も上向きである。IDCアナリストのRichard Shimは、米国のノートPC販売がデスクトップ販売を上回るのは2007年後半になると予想していた。つい最近までIDCは、2008年までノートPC販売がデスクトップを上回ることはないだろうと予想していた。
ノートPCが急増した主な理由の1つは値ごろ感が出てきたことだ。かなり高性能のノートPCを約1000ドルで提供するメーカーもあり、基本機能だけのノートPCであれば499ドルから699ドルで手に入る。
2003年以降、無線ネットワークが普及し、ユーザー間で浸透したこともノートPC需要に拍車をかけた。今のところ大部分のノートPCはWi-Fiによる無線接続を実現しているが、なかには携帯機能を統合したノートPCを販売しているメーカーもある。
ノートPCが急増したことで大きな恩恵を受けているのはIntelだ。2003年の「Centrino」モバイルチップの発売以降、ノートPCはIntelの利益面でますます大きな役割を果たしてきた。Intelは、先ごろデュアルコアチップに基づくCentrinoの新バージョンをリリースしたばかりだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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