Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)Scott McNealyは米国時間2月1日、同社が現在置かれた有利な立場からすれば、売上増加と利益率向上の実現は再び可能なはずだと語った。この発言の背景には、同社に対するウォールストリートの信頼を回復しようという意図が見られた。
「Sunの粗利益は42〜43%だ。さらに、わが社の知的財産や製品の浸透率を考えれば、これらのメリットを成長や利益に結び付けられないのは、恥ずかしいことだ」とMcNealyは、今年に入ってサンフランシスコで開催された金融および業界アナリスト向けの年次会合で述べた。そして、同氏は、これからのSunは「『もっと利益をあげて成長する』ことに重点を置くことになる」と語った。
さらに、退職が予定されている同社最高財務責任者(CFO)Steve McGowanは、Sunの業績が安定し始めれば、同社の株価も高くなるはずだというBarron誌の記事を引用した。「わが社はすでに安定を迎えたと信じる」(McGowan)
だが、Sunの株価はここ数年ほとんど変動していないことから、聴衆の一部は、このようなSunの見解に疑問を持っていた。Sanford C. BernsteinのアナリストToni Sacconaghiは、「利益を得ることが、過去4年間、Sunの最優先事項だったはずだ。成長も過去3年間の優先事項だった。Sunはこれらの約束をまったく果たしていない」と述べた。
Sunは、主力サーバ製品の刷新に期待をかけている。これらの製品として、2005年に発表された、「UltraSparc T1」(開発コード名「Niagara」)搭載サーバと、x86サーバ「Galaxy」モデルがある。また、前四半期に同社の予想を上回る需要があった「UltraSparc IV+」プロセッサ搭載システムにも期待がかけられている。一方、同社はすべてのソフトウェアを無償配布し、開発者と顧客を獲得するために、ほとんどをオープンソース化している。
Sunは、売上低下を止めることはできたが、一貫して利益性を確保することができないでいる。前四半期の売上成長率は17%で、33億ドルだったが、これは、ソフトウェアベンダーSeeBeyondとストレージ専門企業Storage Technologiesの買収から得たものである。
McNealyと、Sunの社長Jonathan Schwartzは、アナリストたちに対していくつかの「主要な指標」を注意深く調査してみることを勧めている。その1つは、無償となったオペレーティングシステム「Solaris」のライセンス数で、同社はこれが今後の売上増のきっかけとなると考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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