シンクは1月24日、100%子会社の「アニメイノベーション東京(動画革命東京)」を設立し、制作支援事業を開始すると発表した。
アニメイノベーション東京では東京都などから出資を得てアニメーション作品企画への資金提供を含めた制作支援事業を実施する。個人や中小のアニメーション制作会社のクリエーターを対象に、30分程度のパイロット版映像を制作するための資金提供などを予定するほか、企画者が映像を制作しない場合には実作業者のキャスティングも実施する。さらに制作した作品のハンズオン・プロデュースを、パイロット版自体の販売や大規模作品の作品化権売却による収益獲得を目指す。
資金総額は3億円程度で、事業期間4年間での支援対象として15作品程度が予定されている。作品は東京国際アニメフェアやウェブサイトを通じて募集する。作品の制作にあたっては作品ごとにアニメイノベーション東京と企画者が参加する共同事業体を設立し、作品制作・販売活動の母体とする。この事業体の器としてはLLPなどの組合制度を活用するという。
この事業は東京都が2005年7月から募集を実施した「アニメ・映像産業への支援策」の運用候補者にシンクが選定されたことを受けたもので、今後は東京都以外の出資者も募集する。事業の開始は資金調達の完了と同時、3月を予定している。
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