Hewlett-Packard(HP)と非公開投資会社のBlackstone Groupが、Computer Science Corp.(CSC)の買収に向けて事前協議中であるという報道に対し、HP幹部や役員の知る限りそのような話は一切無いと、HPの情報筋が語った。
米国時間5日、Blackstone GroupがIT関連のコンサルティング会社であるCSCを買収する可能性があり、HPも少数株主として関与する意思があると報道された。CSCの株価は同日、8%近く跳ね上がり、1株54.81ドルとなった。
しかし、HPの情報筋によると、事前協議に関する報道にはHP幹部も驚いているという。
「CSCの名は買収対象候補として何度か浮上したが、真剣に検討したこともなければ、最近話し合われていてもいない」と同情報筋は匿名を条件に語った。
HPは最大のライバルIBMに対抗するためにサービス事業の拡大を目指しており、過去に大きなコンサルティング関連の買収を試みていた。
5年前、HPはPricewaterhouseCoopersのコンサルティング部門を180億ドルの現金および株式で買収する計画を立てたが、これを断念。買収断念の理由は、HPとPricewaterhouseCoopersのパートナーの間で、価格構成や提携における障害について調整がつかなかったからだと同情報筋は言う。
その2年後、PricewaterhouseCoopersは同社コンサルティング部門を大幅に低い価格となる35億ドルでIBMに売却した。
HPとCSCは、このCSC買収話に関するコメントを避けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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