TI、VoIPプロバイダ向けのデバイス管理ソフトを発表へ

文:Marguerite Reardon(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年01月16日 17時37分

 Texas Instruments(TI)は、インターネット電話プロバイダが顧客の家庭やオフィスに設置されたデバイスを容易に管理するためのソフトウェアを開発した。「Piqua」という名称で、米国時間16日に正式発表する予定だ。

 Piquaは、LinksysやD-LinkなどのVoIPゲートウェイとVoIP電話機で動作するソフトウェアだ。音声品質を自動的に検出し、調整してくれる。

 たとえば、通話にエコーが入った場合、Piquaはその問題を検出し、自動で修正してくれる。これまでのTIのソフトウェアの場合、エコーの問題を感知はできでも、修正には技術者が手動でネットワークを調整しなければならなかった。だが、Piquaでは、顧客が問題に気がつく前に修正できるという。

 Piquaはまた、VoIPプロバイダのコールセンターに駐在する技術担当者も支援する。技術担当者はPiquaを利用することで、端末へのビジビリティを改善できるため、効率よく問題を診断できるという。

 「VoIPなどのIPサービスでは、インテリジェンスは、中央のオフィスではなく個々の電話にある。既存の電話網と同じだ」とTIでパケット音声/ビデオ事業担当ジェネラルマネージャを務めるWilliam Simmelinkは説明する。「そのため、コールセンターの技術者が顧客側にあるデバイスを管理できるという機能は重要となる」(Simmelink)

 IPテレフォニーは、電話市場全体でみるといまだに規模が小さいが、成長中の分野だ。顧客は、Vonageなどが提供するサービスの価格に魅力を感じている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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