Skypeが、今週ネバダ州ラスベガスで開催されているConsumer Electronics Show(CES)で一連の新製品を発表した。この発表により同社は、IPテレフォニー市場の主導権獲得に乗りだそうとしている。
インターネット経由のコンピュータ間無料通話サービスを提供する同社は米国時間3日、複数の新製品を発表した。同社では、IP電話サービスを使いやすくするために家電製品メーカー各社と提携し、これらの製品を開発したという。さらに、通話と写真共有の両方に対応した新サービスをKodakと共同で提供することも発表した。
SkypeがCESで発表した新製品は、従来の電話サービスやVonageなどのVoIPサービスに対して、同社の競争力を高めることを目的としている。コードレス電話機を新しく投入することで、デスクトップを離れての通話を可能にしている。また、新しいアダプタでは、通常の固定電話とIP電話を簡単に切り替えられるようにしている。
アナリストによると、Skypeは、自社サービスを主流ユーザー層にとって魅力的なものにする必要に迫られているという。2005年にeBayが25億〜40億ドルで買収した同社は、7000万人以上の登録ユーザーを抱えているが、さらに市場を拡大する必要がある。11月に発表したRadioShackでのSkypeスターターキット販売など、コンシューマー市場では既に進展を見せている。
具体的なSkypeの発表としては、まず、PC接続がなくてもインターネット経由の無償Skype通話を可能にするスタンドアロン型電話機の開発がある。また、同社は、D-Linkと共同開発した電話アダプタも発表した。この「DPH-50U」は、Skypeサービスと従来の電話の併用を可能にする。
既に複数のSkype対応電話機を製造しているIpevoも、Skypeで利用可能な新しいコードレス電話機とスピーカーフォンを開発した。さらにSkypeは、同社サービスに対応し、Skype通話と従来の通話を同じデバイスで受発信できるコードレス電話機を松下電器が開発したことも発表した。
Skypeはまた、Kodakと共同で新サービスのテストを進めていることも明らかにした。これは、KodakのEasyShare Galleryからナレーション付きの写真アルバムを作成できるというサービス。ギャラリーの中から写真を選んでアルバムを作成すれば、Skypeサービスを使って友人に電話をかけ、スライドショウを一緒に見ることができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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