ブログの普及に伴って、膨大なブログ上の情報をいかに整理し、知りたい情報にアクセスできるようにするかが大きな焦点になっている。ブログに特化した検索サービスも数多く登場しているが、ブログに頻出するキーワードを解析して、世の中の関心やニュースなどへの反響を探ろうとする試みも登場している。その1つが、シーエーシー(CAC)が開発したkizasi.jpだ。
kizasi.jpは、CACが独自に開発したブログ検索エンジン「kizasi search engine」を使って1日あたり約15万件のブログをクロールし、ブログでもっとも話題になっているキーワードを抽出してランキング化する。ランキングは10分に1回更新される。好きなキーワードを入力して、その単語がブログでどのように話題になっているかを知ることも可能だ。
また、そのキーワードと一緒によく出てくる単語も合わせて表示する。たとえば下画面の場合、「涙最終回」という単語と一緒に最もよく出てくるのは冒頭にある「1リットル」という単語だ。ここから、12月20日に最終回が放送されたフジテレビのドラマ「1リットルの涙」が大きな話題になっていることが分かる。
また、一緒にブログのエントリ上に登場する確率が高い単語ほど文字が大きく表示されるのも特徴だ。下画面であれば「あいのり」「号泣」などの単語が「涙最終回」とセットで出てくることが多く、「1リットルの涙」に続けて放映されたフジテレビのバラエティ番組「あいのり」を一緒に見た人が多いことや、感動した人が多かったことが分かる。
「一般的なブログ検索サービスがブログに注目しているのに対して、kizasi.jpは言葉そのものに着目した点が新しい」とCACのKIZASI事業推進室長である潮栄治氏は話す。
画面:kizasi.jpの画面。指定したキーワードは赤または青で囲まれ、ブログでどのように語られているかが一目で分かる
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CACはNHKが2006年1月から開始するブログを活用した新番組「@ヒューマン」に技術を提供。「キザシ語ランキング」というコーナーで、kizasi.jpを使ったランキングが紹介される(関連記事)。
すでに8月に「kizasiβ」という名称で試験的にサービスを公開していたが(関連記事)、12月7日に名称を「kizasi.jp」に変えて正式にリリースした。テストサイトのkizasiβに比べてクロールするブログ数を3倍に増やしたほか、期間を直近24時間、1週間、1カ月間の3つから選べるようにし、ランキングも上位100位まで表示するようにした。kizasiβのときは直近6時間に話題になった上位30位のキーワードしか見られなかった。kizasiβは現在でも公開されているが、2006年2月に閉鎖される予定となっている。
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