IDCは米国時間12日、2005年第3四半期の全世界におけるストレージソフトウェアの市場動向を発表した。それによると、同期の市場規模は、前年同期比10%増で成長し21億ドルとなり、8四半期連続で前年同期比2ケタ増の成長を達成したという。
分野別に見ると、最も高い伸びを示したのはストレージレプリケーションで前年同期比16.8%増で成長した。バックアップ/アーカイブは同12.7%増となった。
市場の成長は主として、情報保護/復旧/検索への需要が増していることや、リモートオフィスの浸透、法規制遵守の必要性などによるものだと、IDCは述べている。
「バックアップ、アーカイブ、レプリケーションの3分野への需要は高く、これを後押ししているのが、情報の保護、復旧、検索という基本的なユーザーの要求だ。企業はこれを、データセンターだけではなくリモートオフィスや支店などでも利用している」とIDCのストレージソフトウェア・リサーチディレクター、Laura DuBoisは声明のなかで述べている。
「この需要は、アプリケーションの可用性、事業の継続性、災害復旧、法規制遵守などの牽引要因に反応した結果といえる」(DuBois)
ベンダーのシェアでは、EMCが6億2100万ドルを売り上げ、シェア29.1%を占めてトップとなった。第2位はVeritasを買収したSymantecで、売上高は4億2700万ドル、シェアは20%だった。
IBMは3位で、売上高2億10万ドル、シェアは9.4%。「前年同期比12.5%増と強い成長を示した」とIDCは述べている。
Network ApplianceとHewlett-Packardは、シェアがそれぞれ6.9%と6.7%で、僅差での4位と5位になった。トップ5のうち、最大の成長率を示したのはNetwork Applianceで、前年同期比42.5%増となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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