Googleが、Gmail用のセキュリティスキャニングアプリケーションを、同電子メールサービスの登場から20カ月目にして投入した。
Googleサイトの情報ページによると、大容量をサポートするGmailは、ユーザーがメッセージを送受信する度にウイルスやスパイウェアの有無を自動的にスキャンするようになるという。電子メールの分野で競合するYahooやHotmailといったGoogleのライバルの多くは、同様のセキュリティソフトウェアを既に投入済みである。Gmailのテストバージョンは2004年4月に投入されていたが、正式デビューは今春だった。
同社がウイルス対策アプリケーションを今まで出していなかった理由は明らかでない。これまでGoogleでは、実行形式の添付ファイルの送受信を許していなかったが、新しいウイルス対策プログラムを投入することで保護範囲がさらに拡大する。
米国時間2日午前、Googleの関係者に電話で詳細を求めたが回答は得られなかった。
Googleは、その人気が爆発的に上昇するなか、セキュリティリスクへの対策強化を迫られている。同社は、数年前からハッカーのターゲットになる機会が増えており、セキュリティマニアや専門家が脆弱性をかなり積極的に発見および公表していることも認識している。
Googleサイトの情報ページによると、添付ファイルにウイルスが見つかった場合、ファイル上の情報が読めるよう、Googleのウイルス対策ソフトウェアがファイルの浄化を試みるという。ウイルスの除去に失敗すると、ダウンロードができないよう同ソフトウェアがファイルをロックする。
Googleによると、同ソフトウェアはユーザーが感染ファイルを送信できないようにもするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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