Googleが新たに始めた個人向け情報発信サービス「Google Base」で、今週はじめに技術的な問題が発生し、同サービスが一時的に大規模な仮想赤線地帯と化してしまうという出来事があった。
Googleは、先週からサービスを開始したGoogle Baseで、無料の3行広告や他のユーザーが作成したコンテンツの配信に進出した。Google Baseはだれでも利用することができ、法人向けサービスや中古車情報から、料理のレシピや写真まで、あらゆる種類の情報を発信できる。
Google Baseではアダルトコンテンツも認められているが、アクセスするユーザーが同社の「SafeSearch」機能を使っていれば、その大半は表示されない。ところが、今週はじめに技術的な問題が発生し、この機能が正常に動作しなくなったことから、Google Baseの検索結果にアダルト関連の情報が含まれてしまう事態になっていた。
Googleの広報担当Nate Tylerは米国時間23日、「われわれは昨晩、Google BaseのSafeSearch機能に問題があることに気付いた。そして、われわれは早急に対応してこの問題を解決した」と電子メールでコメントした。同氏は「しばらくの間」フィルタが機能しなかったと述べたが、ただしそれ以上の詳細についてはふれなかった。
ノースカロライナ州アッシュビルの不動産投資家Todd Ripleyは、22日午前に2才になる娘のJasmineの写真をGoogle Baseページにアップロードしていて、この問題に気付いた。同氏は家族にこのページへのリンクを知らせようとしたが、「Jasmine」で検索をかけたところ、SafeSearchフィルタを利用しているにもかかわらず不快な結果が表示されたため、教えるのをやめてしまった。
「とにかくショックだった。典型的なアダルトサイトページが次々と表示されていった」(Ripley)
このフィルタリング機能を無効にしてGoogle Baseを検索すると、大量のアダルトコンテンツが表示される。Googleがこのサービスを1週間前に投入したばかりであることを考えると、その量は驚異的だ。News.comスタッフが「XXX」や「XXX webcam」を検索したところ、「XXX teen webcam」をはじめ、それぞれ1万4000件以上の結果が表示された。
一部のブロガーも、新サービスに掲載されているアダルト関連情報の量に驚いている。
「Google Baseは膨大な量のアダルト関連情報であふれている」とNathan Weinbergは自らのInside Googleブログに記している。「まるでGoogle Imagesのようだ。Google Baseは巨大なアダルト情報サイトと化し、いずれはアダルトグッズ販売サイトになる可能性もある。すでにアダルト映画のレビューまであった」(Weinberg)
23日に再び検索を行ったところ、前日よりはアダルト情報の数が減っていた。Googleの広報担当者は、同社が掲載情報を取り除いたかどうかはわからないとしながら、アダルトコンテンツはGoogle Baseにある情報のごく一部に過ぎないと語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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