Web 2.0が検索サービスに突きつける課題 - (page 3)

インタビュー:永井美智子(編集部)
文:林信行、写真:津島隆雄
2005年11月30日 08時00分

 ほかにもさらにいろいろな改良を加えていきたいと思っています。もちろん、ユーザーのプライバシーには最大限配慮して、ユーザーが本当にやりたいのは何か、という点に着目していきたいと思っています。

 例えばユーザーが、他のユーザーの検索結果を活用したいのか、自分の趣向を反映した検索結果を見たいのか、という課題があります。いずれにしても、設定用ウェブページでユーザーに聞くようではそんな機能は使われないと思うのです。

 余談ですが、英国ではMy Askのサービスは結婚式関係のサービスを提供している会社から表彰されました。結婚前にはいろいろな情報収集が必要ですが、そうした情報を集めて他の人と共有するツールとしてMy Askがもっとも優れていた、というのが表彰された理由でした。

--現在、Ask JeevesではGoogleの広告サービスを使っていますが、これは今後も続くのでしょうか。

 ええ、当面はそうするつもりです。

--最後にちょっと組織的なことを伺いますが、Ask Jeevesは7月に米InterActiveCorpに買収され、グループ企業の1つとなりました。現在、グループ内ではどのような位置づけにあるのでしょう。

 1つ注意しておくと、たしかに米国ではInterActiveCorpグループの一員ですが、日本ではトランスコスモスとの合弁会社という立場に変わりはありません。

 InterActiveCorpは、全サービスのユニークユーザー数が約3億人います。インターネット社会の中でも大きな存在と言えるでしょう。Ask JeevesはこのInterActiveCorpの1つの事業会社という位置づけです。ほかのサービスには地域情報のCitySearchや恋人探しのmatch.comなどがあります。また、コンテンツダウンロード型のサービスやExciteのようなポータルサイトもあります。

 このような中、Ask Jeevesはただ単なる検索サービスというだけでなく、重要な旗艦ブランドのひとつとして位置付けられています。

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