調査会社のNPD Groupによれば、Apple ComputerのiTunes Music Store(iTMS)は、今やTower RecordsやBordersといった従来のレコード店より多くの楽曲を販売しているという。
NPDは、オフラインの音楽小売店における顧客の購買習慣とともに、デジタル音楽ストアからのダウンロードについても調査している。同社によれば、iTunesはこの3カ月間で、初の米国売上トップ10入りを果たしたという。
「iTMSの成長ぶりと、レコード店の苦戦ぶりを考えると、iTMSが近い将来、さらに順位を上げるのは間違いないだろう」とNPDの音楽・映画業界アナリストRuss Crupnickは述べる。
この調査結果は、デジタル音楽が音楽業界全体において重要な地位を着実に占めつつあるという興味深い兆候を示している。そして、Appleがこのトレンドを主導している。
全米レコード協会(RIAA)によれば、2005年前半のデジタル音楽の売上は市場の4%をわずかに上回った。2004年前半のシェアはおよそ1.5%であった。
Crupnickによると、AppleのiTunesは2005年、PCベースのデジタル音楽ダウンロード市場の70%以上を占め続けたという。この市場シェアは、Macintosh顧客の数が加算されるとわずかに増加しそうであるが、NPDはこの購買数については追跡していない、と同氏は述べた。
NPDは比較対照のため、iTunesによる個別の12楽曲のダウンロード数と、従来の小売店における1枚のアルバムの購買数とを比較した。この基準を利用した結果、iTunesはTower、Borders、Sam Goodyといった従来の小売店よりも高い得点を獲得した。
一方、Wal-Mart、Best Buy、Target、Amazon.com、FYE、そしてCircuit CityはいずれもiTunesより高い得点を示した、とNPDでは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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