マイクロソフト、「サーチの改革はまだ始まりでしかない」--CJICイベント - (page 2)

Microsoftのビジョンとは?

 講演では、11月の頭にMicrosoft会長のBill Gates氏から発表されたβ版の「Windows Live」が紹介された。これはConnell氏が先に述べた「ユーザーが求めているもの」を網羅すべく開発されたツールだ。ユーザーがページを自由にカスタマイズでき、天気情報やRSSフィードなどをドラッグ&ドロップで簡単に取り込み自由に配置することができる。

Connell氏は2006年から始める予定の有料検索広告「adCenter」にも期待を寄せた

 ただ単なるRSSリーダーではなく、「便利ツール(Gadget)」と呼ばれるさまざまな機能もプラスできる。便利ツールはテキストや画像の表示だけでなく、ゲームなどもプレイが可能だ。11月の発表から2週間ほどで、すでに数百のガジェットが外部の開発者から寄せられており、そのうち優良なものを60ほど提供している。このほか、ユーザーが常にウォッチングしていきたい検索ワードの検索結果を常に表示することができる。

 「私達がプラットフォーム構築として考えているビジョンの1つです。これらの機能によって、ユーザーはサイトをコントロールし、レイアウトをカスタマイズできるようになるのです」

 これによって、Connell氏は今後のインターネットの方向性が見えてくると考えている。そして、広告、デジタルマーケティングを考える上で「5年後にはどうなっているか」を念頭に置き、これから広告会社やマーケティング担当者は、ユーザーとのコミュニケーションの頻度、ユーザーのブランド接触時間、マーケティングキャンペーンのROI(費用対効果)をリサーチしていくべきだと提案した。これまでの広告では効果を図ることが難しかったが、ウェブではそれも可能になる。広告はポップアップのようなものではなく、ユーザーが許可した広告を提供していくこと。そしてユーザーと対話をし、ブログやRSSなどで継続させることでビジネスチャンスが広がっていく。

 Microsoftの使命は、プラットフォームを開発していくこと、そしてそれを拡大し、さまざまなデバイスで使えるようにしていくことだとConnell氏は述べた。

 「多くの人と接触を試みたい。業界のパートナーシップを築き、今こそ革新、創造を共に築かなければならないのです。それによって素晴らしいコンシューマーシナリオを作ることができのですから」という言葉で講演を締めくくった。

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