インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月9日、東京証券取引所マザーズ市場への上場が承認されたと発表した。上場予定日は12月5日で証券コードは3774となる。
IIJでは上場にともなって普通株式1万2500株を新規に発行し、公募する。発行価格は11月24日から11月28日までのいずれかの日に決定する予定で、公募・売り出し期間は、発行価格が確定した翌営業日から2営業日後まで。株式の新規発行のほか、同社がすでに発行している株式について7500株(オーバーアロットメントは3000株)を売り出す。今回の増資によりIIJの発行済株式の数は19万1800株から20万4300株になる。
今回の公募・売り出しで調達する資金は44億4900万円を予定している。そのうち12億3149万3000円を設備投資に充て、6億円を研究開発資金に充てる予定だ。残額については、今後の事業展開に備える。
IIJは5月にもマザーズへの上場を承認されていた。しかし公募・売り出し価格の決定後にNASDAQ市場でのADR(米国預託証書、1ADRあたり2000普通株式)が大幅に下落した影響もあって、期間中に公募の申し込みが足らなかったことから6月20日には上場を断念している(関連記事)。
IIJは今回の上場に際し、8月に1対5の株式分割を実施して株式投資の単位を引き下げた。また、売り出し価格の決定方法についても前日のNASDAQ市場の終値で設定した前回から、前5取引日の終値平均に変更している。主幹事証券会社については大和証券SMBCから野村証券に変更しており、発行価格の確定後から申込期間の終了までにADRの安定操作取引をする場合があるとしている。
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