インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月21日、2002年度第4四半期(2003年1〜3月期)と2002年度通期(2003年3月期)の決算を発表した。第4四半期の売上高は130億円で、前年同期から7.7%、前期から23.4%増加した。「景気低迷が続くなか、四半期決算としては過去最高の売上高を計上した」(同社)
営業損失は4億4600万円で、前期の5億6700万円から赤字幅は縮小した。前年同期は、営業利益1億8600万円を計上していた。なお当期の営業損失は、「2003年3月に実施した本社移転に関わる一時的な費用が原因で、収益は改善傾向にある」(同社)という。償却前営業利益は4億5900万円。前期比で32%増、前年同期比で53%減となった。最終損益は21億3600万円の赤字で、赤字額は前年同期の16億6700万円から拡大した。
2002年度通期の売上高は、事前予測通りの440億円。前年度比10.3%増となり、こちらも過去最高を記録した。ただし、営業損失は17億円。前年度は営業利益5400万円を計上していた。償却前営業利益は18億円で、前年度の30億円から大幅に減少した。最終損益は93億2000万円の赤字。前年度の赤字額は74億4600万円だった。
同社は2003年度通期(2004年3月期)の見通しも明らかにした。売上高は前年度比10%増になる見通しで、「営業損益は黒字転換を目指す」(同社)としている。また同社は6月6日に向けて、第三者割当増資の実施を予定している。
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