NECは11月4日、ボーダフォンの3G試験ネットワークを利用して実施していたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)のフィールドトライアルを終了、本格出荷に向けての準備が整ったと発表した。
HSDPAとは下り最大通信速度384Kbpsの現行3G(W-CDMA方式)を拡張し、最大で14Mbpsの通信速度を実現する3.5G(3.5世代)の高速データ通信だ。
フィールドトライアルは、NECとボーダフォンが共同で実施していたもの。HSDPA対応の商用3G基地局(Node-B)、無線ネットワーク制御装置(RNC)のフィールドトライアルにおいて、HSDPA商用サービスに必要な性能および機能を有することが確認できた。これにより、商用ネットワークへの本格供給の準備が整ったとしている。
出荷開始は2005年秋を目指しているという。また、欧州・アジアなど海外商用3Gネットワークにおいても各国の通信事業者の協力のもとトライアルを順次実施する予定だ。
また同日、エリクソンとボーダフォンは、ボーダフォンの実網でのHSDPA試験のために、東京中心部の商用ネットワークを下り最大3.6Mbps、上り最大384kbpのHSDPAに対応させるアップグレードを実施している。
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