Oracleは米国時間1日、先日買収した小売業向けアプリケーションと自社業務会計ソフトウェアとをリンクするパッチをリリースした。Oracleはこのところ、今年買収した数々の企業の製品間で相互運用性を強化しており、今回のパッチもその取り組みの一部となる。
Oracleによると、このパッチは無償で提供され、「Oracle Financials」のデータを、今年3月に買収したRetekの「Retail Merchandising System」に容易に送ることができるという。逆に、Retail Merchandising SystemからデータをOracle Financialsに取り込むパッチは、年末にリリースする予定とOracleの関係者は述べている。
Oracleによると、2つのシステムをリンクすることで、顧客は業務をうまく対応させることができるという。たとえば、このパッチを適用したシステムは、請求書と発注書/領収書を自動で照らし合わせ、支払勘定プログラムから支払い処理を起動させることが可能となる。また、マーチャンダイジングシステムに保存される在庫データに基づき「Oracle General Ledger」にある財務情報を更新する新機能もある。
また、監査を行いながら日々の売上データをGeneral Ledgerに送り、両システムのデータを組み合わせた業務報告書を作成することも可能という。
Oracleは、自社の相互運用性ツール「Fusion Middleware」を利用して、Retekの買収後わずか6カ月でこのような機能を実現したと強調している。Oracleによると、顧客は同ミドルウェアを利用することで、他の相互運用性に関する作業でもこれと同じように迅速に効果を出せるという。
Oracleの小売・コンシューマ製品・卸売戦略担当シニアディレクター、Jeff Wexlerは、「このような迅速な開発プロセスが、将来のアプリケーション統合モデルになると信じている」と声明文で述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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