ソフトウェア大手のSAPは米国時間28日、小売向けアプリケーションを開発するRetekを買収すると発表した。買収額は約4億9600万ドルになる見込み。
SAPはRetekの株式を1株当たり8.50ドルで買い付ける。この金額は、Retek株の25日の終値より42%高い。これにより、買収総額はおよそ4億9600万ドルになると同社は述べている。なお、買収は、株主や規制当局からの承認を得た後に成立する。買収は4月上旬に完了する予定。
Retek(本社:ミネソタ州ミネアポリス)は小売業向けのソフトウェアを開発する企業で、従業員数は525人。昨年度の売上は1億7420ドルだった。SAPは、Retekの製品を自社のスイート製品に統合することにより、新たなパッケージソフトウェアを求める小売業界を狙いやすくなる、と述べている。
「われわれは、Retekの買収によって・・・POSからサプライチェーンに至るまで、業界のなかで最も包括的なソリューションを提供できるようになる」と、同社CEOのHenning Kagermannは声明のなかで述べている。
SAPは1月に、TomorrowNowの買収を発表した。同社はPeopleSoftやJ.D. Edwardsが販売した製品へのサポートを提供する企業だ。SAPのこの動きは、Oracleに買収されたPeopleSoftから顧客を奪うためのものだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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