サーバソフトウェアメーカーのNovellが、財政建て直しのために、1000人以上の解雇を行う可能性があることを、この計画に詳しい従業員らが明らかにした。
この大量解雇は、同社の従業員5800人のうち約20%に影響を及ぼすもので、発表は、Novellの会計年度末日(10月31日)頃となる見込みだ。
現在、Novellの財政状況は厳しい。2005年8月に発表された同社の第3四半期における売上は前年同期比5%減の2億9000万ドル、純利益は前年同期比91%減の210万ドルだった。その後も、Novellの業績はは悪くなる一方だ。
同社の経営再建を最も強く求めたのは、同社株式を5%以上保有するBlum Capital Partnersだ。Blumはここ数カ月間、経営者の交代、Linuxの重視、複数の部門の売却を含む大規模な改革をNovellに迫っていた。Credit Suisse First BostonのアナリストJayson Maynardも9月に、経営陣刷新などの改革を行うようNovellに求めていた。
Novellはこの件についてコメントを控えている。だが、同社は、自社に寄せられる批判的な評価のうち複数の点について同感だとも述べている。Novellは9月に、自社株式を買い戻す計画を発表したが、これはBlumとMaynardが揃って要求していた事柄だった。
連邦規制当局に提出された10月4日付けの文書のなかで、Novellの最高経営責任者(CEO)Jack MessmanはBlumからの要求に対し、人員削減を計画していることを示唆している。「2006年度の計画を実行するなかで、わが社のコスト構造は改善され、戦略に沿うものとなるだろう」(Messman)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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