Googleが1416万株の新株を発行した。同社の株価は、新株発行初日の時間外取引で大きく上昇した。
Googleは米国時間14日、新株の発行を1株当たり295ドルの公募価格で実施することを発表した。同社株価は15日、一時、1株当たり306.75ドルにつけ、その後303ドルでひけた。
同社は9月に新株の発行を発表した際、41億8000万ドルの資金を調達する意向であると述べた。引受会社は最大60万株の追加発行権を行使することができる。
American Technology ResearchのアナリストDavid Edwardsは「Googleは希望しただけの額を調達できただろう。パブリックマーケットを利用した、このような資金調達は何も特別なことではない。だが、今回の新株発行で、Googleは大変な額の資金を調達できたことは確かだ」と述べた。
多くのアナリスト同様にEdwardsも、Googleが41億8000万ドルを何に使うつもりなのか、考えあぐねている。多くの業界観測筋は、同社が、企業買収や提供サービスの追加など、中国における事業を拡大させるのに資金を活用するのではないかと、推測している。今回の資金調達により、Googleの手元資金は70億ドル程度に達する。
Edwardsは「Googleの競合企業はどこも大きな資金力を有している。このことを考えれば、資金調達力の高いうちに、今回の動きに出たことは賢明だ。これにより、Googleは、業界内で増えるであろう、大型の(企業合併、買収)取引に積極的に参加することができるようになる」と述べる。
だが、同氏は「ひょっとするとGoogleは、他の企業と同様、軍資金を備えておきたいと考えているだけなのかもしれない」とも付け加える。
Googleは検索サービス分野ではYahooと、またデスクトップ検索などの分野ではMicrosoftと熾烈な競争を繰り広げている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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