Apple Computerは、Mac OS Xに見つかった10件の脆弱性を修正するパッチをリリースした。セキュリティ専門家らは、これらの脆弱性の深刻度を「重大」に分類している。
Appleはこれらのパッチを米国時間22日に公開した。これらのパッチで修正される脆弱性は、Mac OS Xのv10.3.9とv10.4.2ならびにMac OS X Serverのv10.3.9とv10.4.2に影響する。
SymantecとFrench Security Incident Response Team(FrSirt)はともに、これらの脆弱性が深刻なものであり、緊急にパッチを適用する必要があると述べている。ただし、これらを悪用する攻撃はまだ報告されていないと、Symantecは23日に同社のDeepSightサービス加入者に送ったアラートのなかに記している。
Appleが公開した情報によると、これらの脆弱性を悪用された場合、任意のコマンドを利用したリモートからの攻撃を受けたり、電子メールが傍受されたりする可能性があるという。またFrSirtの勧告によれば、一部の脆弱性がサービス拒否(DoS)攻撃に利用される恐れがあるという。
アップルは、このセキュリティパッチについてのコメントを差し控えた。
同社は以前にも、これらのバージョンのMac OS Xを修正するパッチをリリースしたことがある。先月には、過去最大級となる44件の脆弱性を修正するパッチを公開。また5月には20件の脆弱性を修正するアップデートを、さらに3月にも十数件のセキュリティバグに対応するアップデートをそれぞれ公開している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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