NRIサイバーパテントは9月21日、1993年以降の国内特許公報を集計できるサービス「XML特許統計サービス」の提供を開始した。同社が特許公報XMLデータを独自に作成し、それをベースに運用する。
特許庁では、2003年7月から特許のXML出願受付を開始し、2004年から特許公報をXMLデータとして発行、提供している。同社は、公報がSGML形式で発行され始めた1993年までさかのぼり、日本特許の公開系公報(公開、公表、再公表)をXML化した。XML特許統計サービスは、このXMLデータを活用したサービスの第一弾に相当する。
統計処理の対象とする書誌的事項を1つまたは2つ指定すると、関連する特許出願件数を集計できる。「極めて高速な統計処理が特徴で、1993年以降の約400万件について、1次元で数秒、2次元でも20秒程度で出力が得られる」(同社)
出力形式は、グラフまたはCSV形式が選べる。統計処理対象としては、出願人と発明者、出願人住所(都道府県、市区町村)、発明者住所(都道府県、市区町村)、公開年月、出願年月、国際特許分類(IPC、筆頭IPC)の指定が可能。
統計処理1回当たりの料金は、1次元が200円、2次元が400円。同社は、今回作成した公報XMLデータを活用し、今後も新たなサービスを企画、提供していく。同XMLデータの販売も予定している。
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