カーネギーメロン大学日本校が学内を公開

田中好伸(編集部)2005年09月13日 22時29分

 情報セキュリティのスキル習得に特化した、兵庫県神戸市にあるカーネギーメロン大学日本校(CMUJ)は9月13日、講義の様子やキャンパス内の設備などを公開した。CMUJは、兵庫県と米カーネギーメロン大学との提携により8月29日から開講している。

 CMUJは情報セキュリティの技術とマネジメントに特化した講義を設けており、同校で修士学位(Master of Science in Information Technology-Information Security)を取得できる。CMUJで取得した修士学位は、米国内で通用する修士学位として認められ、企業の最高情報セキュリティ責任者(CSIO)やコンサルタントとして即戦力になれるものと見られている。

 講義は日本に常駐する教員による講義が3分の2を占め、残りの3分の1がカーネギーメロン大学がある米ピッツバーグからの遠隔講義という形式になる。いずれもすべて英語での会話となる。

 講義の内容は、バッファーオーバーフローをいかに防ぐかなどの技術面と、学生が企業や団体のCISOになったと想定して、ネットワークからの攻撃を受けた際にどのような判断を下すべきかなどのマネジメント面の2つからなり、演習形式でも学べるようになっている。

 1科目は90分の講義が週2回開かれるが、毎回英語の文献を読むことが課せられている。講義中は黙って聴いているだけでは単位を取得できないとされており、積極的に発言することが求められているからだ。

遠隔講義の様子。米ピッツバーグとはインターネット2で接続されているため、動画はコマ落ちすることがない

米ピッツバーグとはリアルタイムに会話ができる。日本は朝の10時だが、米現地は夜の8時。画面に映っている教員のTina Wong氏は「少し眠い」と言っていた

学生用の研究スペース。学生の1人は「気持ちよく勉強できる」と満足気だ

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