市場調査会社IDCによると、スタンドアロンの外付けストレージシステムの世界市場における売上高は2005年第2四半期に、前年同期比8.6%増の38億ドルに達したという。
IDCは米国時間9月2日、ストレージ市場の調査結果を発表した。それによると、第2四半期が第1四半期に比べ好調な結果となった主な要因は、2桁成長を記録したNAS(Network Attached Storage)システムにあるという。NASの売上は、前年同期比16.1%増の25億ドルにまで成長した。
EMCは同四半期に8億700万ドルを売り上げ、スタンドアロンストレージシステムにおける首位の座を堅守した。EMCはまた市場シェアを前年同期の21%から21.2%へと伸ばしている。第2四半期の成長率が最も高かったのは、売上シェア8.3%で第4位につけたDellで、同社は前年同期から27%の成長を遂げている。Dellは、前年第2四半期に市場シェア7.1%を獲得し、日立製作所に次ぐ第5位につけていた。
Hewlett-Packard(HP)とIBMはそれぞれ2位、3位の座を維持した。HPの売上は前年同期比13.7%増の7億1700万ドル、IBMは同13.4%増の5億2700万ドルだった。上位4社の成長は共通して、ミッドレンジ製品における好調ぶりが追い風となっているという。
「外付けシステムの成長率が高いことは、企業が引き続きネットワーク接続ストレージへ投資していることの表れだ。その一方で、内蔵ストレージの成長は、設定が高度化し、3台以上のハードディスクを持つサーバの売上が増加していることを示している」とIDCのアナリストBrad Nisbetは声明文で述べている。
ネットワークストレージ市場では、EMCが売上シェア27.9%を獲得して第1位の座を維持した。2位につけたHPのシェアは21.3%だった。DellとIBMはそれぞれ、前年同期比33.2%増、22.9%増の成長率を記録した。
スタンドアロンの外付けストレージシステムと内蔵システムを合わせたストレージ市場全体は、前年同期より9.9%成長し、総売上高は56億ドルとなった。シェアはHPが23.5%で1位となり、IBMとEMCがそれぞれ2位、3位につけた。
出荷総容量の増加は売上高の成長率を引き続き上回り、第2四半期には、前年同期比59.3%増に相当する457ペタバイトのディスクストレージが出荷された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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