米サンフランシスコ発--Intelは当地で開催中の「Intel Developer Forum」で米国時間24日、机の裏の「絡まり合った」ケーブルの悩みからコンピュータユーザーを開放するための取り組みを2つ発表した。
Intelはまず、Wireless USBの普及を促進するため、MicrosoftやNEC、Philips、Texas Instruments(TI)などの企業と共同で「Wireless Host Controller Interface(WHCI)」仕様の策定を進めていると発表した。Wireless USBデバイスがPCソフトウェアと情報をやりとりするための標準手法を定義する同仕様は、Wireless USB製品の普及を加速させるとして、参加企業の幹部らは期待を寄せている。
Intelは、「Wireless USB(Universal Serial Bus)」の仕様普及に熱心に取り組んできた企業のうちの1社である。Wireless USBとは、PCや家電などの機器同士をUSBケーブルと同じくらい簡単に無線接続するためのインターフェース技術のことだ。
IntelのCertified Wireless USB担当プリンシパルアーキテクトJohn Howardは、「WHCI仕様が策定されれば、われわれは2006年には他社製品と互換性のあるWireless USB製品を投入できるようになる」と語った。
新仕様は、非営利業界団体のWiMedia Allianceが開発し、Wireless USBで採用されているUltra-Wideband(UWB)無線プラットフォームをサポートする。
Ultra-Widebandは10メートルの距離で110Mbps、3メートルで480Mbpsの大容量データ転送を実現する。用途としては、家電製品と周辺機器でメディアをストリーミングする際に利用することなどが考えられる。
Intelはさらに、みずからのオフィス内に互換性検証ラボを開設し、企業が自社製品を持ち込んで同仕様に準拠しているかテストできるようにする計画があることを、あわせて発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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