フェンリルは8月22日、同社が提供するタブブラウザ「Sleipnir 2.00」の公式サイトに掲載する広告枠の販売を開始した。第一弾として、同日よりマカフィーの広告を掲載する。
公式サイトの各ページに728ピクセル×90ピクセルのバナーが掲載される。期間は9月末まで。同社では1カ月の期間保証で広告を販売していく。
Sleipnirは、Internet ExplorerコンポーネントとGeckoエンジンを切り替えられるハイブリッドエンジンを利用した無料のタブブラウザだ。インターネット白書2005によると、ブラウザソフト市場においてIE、Netscapeに次いで、3.8%のシェアをもつという。
Sleipnir 2.00の公式サイトでは、Sleipnir 2.00の配布や更新情報の提供がされているほか、ユーザーが発見したバグ情報を投稿する掲示板などがある。同社によればアクセス数は1日あたり約5万ページビューで、ITリテラシーの高い10代後半から30代前半のユーザーが多いという。このユーザー特性を生かし、「PC関連機器やオフィスソフト、IT関連の人材募集といった広告の受注を見込んでいる」(フェンリル取締役の牧野兼史氏)としている。
無料ブラウザを提供する各社は、さまざまな方法で収益を上げようと取り組んでいる。Sleipnir 2.00は公式サイトに広告を掲載するほかにも、エキサイトと提携して「Sleipnir×Excite」というサイトを立ち上げており、Sleipnir 2.00を起動するとSleipnir×Exciteが表示されるようにしている。
また、同じく無料のタブブラウザを提供しているLunascapeは、トヨタ自動車の主力車種「マークX」ユーザー向けに、同社のタブブラウザである「Lunascape3」をベースとした専用ウェブブラウザ「X-Browser」を提供している(関連記事)。
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