Intelは米国時間17日、XML(eXtensible Markup Language)技術を使ったネットワークルータを製造するSarvegaを買収すると発表した。この動きはIntelが、通信機器の販売に再び参入する意向であることを示唆している。
今回の買収の条件は明らかにされていない。Sarvegaは2003年に700万ドルの売上を計上しており、Intelは以前より同社に投資してきた。
創業5年目のSarvegaは、同社が「XMLルータ」と呼ぶ製品の開発を行っている。XMLルータとは、XMLで記述されたメッセージの内容をみて、ネットワーク上の適切な場所へとデータを送り出すことができる装置のことである。
XMLルータは、インターネット上のデータトラフィックを運搬するIPルータやスイッチを補完する存在であると、Sarvegaは述べている。
ZapThinkの業界アナリストらは、インターネットや企業ネットワークに占めるXMLベースのトラフィックの割合が、2004年の15%から、2008年にはおよそ50%にまで成長すると予測している。
Sarvegaが提供するGuardian、Context Router、Speedway、XESOSといった製品は、Cisco Systems、Extreme Networks、Foundry Networks製の同種の製品と競合する。
Intelでは以前、チップだけではなく、これらが組み込まれたハードウェア製品を販売したことがある。だが、その結果は芳しいものではなかった。同社はXircomのPDAやノートPC向けのアダプタ製品を獲得する目的で2001年3月にXircomを子会社化したが、その後Xircomを解体している。
また、2000年に独自ブランドのXMLサーバアプライアンスを発売したが、その後、販売を中止した。
Intelでは、現行のSarvega製品ラインを同社のソフトウェア&ソリューション部門で提供し続けていくと表明している。SarvegaのCEOであるChristopher Darbyを含む同社の従業員もIntelの同部門に移籍する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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