東芝は、同社が垂直磁気記録方式のプラターを採用したハードディスクを市販する最初のメーカーになったことを明らかにした。これは、業界全体を巻き込む革新技術で、1台のハードディスクに格納できるデータ容量が大幅に増加する。
同社の1.8インチハードディスク「MK4007GAL」は、1枚のプラターに40Gバイトのデータを記録可能。同プラターは、1平方ミリメートルあたり206メガビットのデータを保持できる。東芝はこのハードディスクを、自社の携帯音楽プイレヤー「Gigabeat F41」に搭載している。
東芝は今回、プラター1枚で40Gバイトのモデルと、プラター2枚で80Gバイトのモデルの2種類を発売した。また、同社は来年超小型の0.85インチハードディスクにも垂直磁気記録方式を採用する。
垂直磁気記録技術は、2次元の平面ではなく、データを3次元の縦列で垂直に記録する。ある意味で、これは都心の過密地域で住居を一戸建てからマンションに建て替えることに似ている。垂直磁気記録方式への転換は、小さなスペースに格納できるデータ容量を大幅に増加させるが、ハードディスク業界はこの転換により、ディスクメディア、新型ヘッド、新しい電子機器回路の新たな開発を余儀なくされた。
また、東芝のリードは長くは続かないと思われる。主力メーカー各社は、いずれも垂直磁気記録方式を採用した製品の計画を発表している。Seagateは6月に発表した垂直磁気記録方式の製品を夏の終わりまでに出荷するとしている。
日立GSTでも、垂直磁気記録方式を採用した製品を今年中に、そして2007年には同タイプの高密度化バージョンを投入する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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