サンフランシスコ発--Dellは米国時間2日、ハイエンドなホームユーザーを対象とする、新たな高級ブランドを立ち上げることを発表した。
世界第1位のPCメーカーであるDellは、同ブランドの名称は未定だが、今秋にはリリースを開始すると述べている。製品ラインアップには、デスクトップおよびノートPCが含まれ、価格帯は1200〜3500ドルになるという。なおこのブランドは、Dellの「Dimension」「Inspiron」製品ファミリの上位に位置付けられる。
Dellの米国顧客事業部バイスプレジデントMike Georgeは、現地で開催された記者会見で、「新ブランドは、トヨタの高級車ブランド『Lexus』の当社版になると考えてほしい」と話し、「ハイエンドユーザーは、もはやスピードしか頭にないメカマニアではない。彼らは、PCで何ができるのか、その可能性を左右する層なのだ」(George)
Georgeによれば、当初リリースされるマシンの外観や使用感は、同社の「XPS」デザインを踏襲したものになるが、次世代ハードウェア機能が段階的に搭載されるにつれ、独自に進化していく予定だという。また、新ブランドには、マルチメディアコンソールやタワー/ミニタワー、デスクトップ/ラップトップといった従来のスタイルだけでなく、新しい形状のものも採用すると、Dellは述べている。
この新たな高級ブランドを、液晶テレビやプラズマテレビ、オールインワンプリンタ、デジタル音楽プレイヤーなど、Dellが近年力を入れている家電製品と連動させるために、同社は新ブランドに焦点を当てた大々的な販促キャンペーンを実施する予定だ。
「統一感のある一連のブランド製品と、これを補完するテレビやプリンタといった製品を全面的にPRするキャンペーンになるだろう」と、同社のプリンティング&イメージング部門バイスプレジデントTim Petersは説明を加えた。
Dellは、PC事業の収益の大半は、現在もエンターテインメントベースのモデルから上がっているとしている。こうしたモデルは、ゲームをしたり音楽を聴いたり、デジタル写真を保管したりする目的に、600〜1200ドルを割く余裕のあるユーザーに向けられたものだ。Dellはまた、400〜700ドルの製品を提供している廉価版PC事業にも非常に力を入れ、その成長を目指している。Dellのこうした安価なPCを購入する顧客の中には、2台目、3台目のPCを子供に買い与える有望なユーザーが含まれていると、Georgeは指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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