PCメーカーのDellは米国時間6日、3年〜4年以内に年間売上高を800億ドルにすると改めて述べた。
Dellが発表した声明によると、同社経営幹部は米国時間7日に開催されるアナリストとの会合において、この数値目標を説明する予定だという。また同社はこの席上で、第1四半期の売上および利益予測値を修正せず、売上高約134億ドル、1株当たり利益37セントのまま据え置くことを報告する予定だ。
Dellが年間売上800億ドルの目標を初めて公にしたのは、2月に行われた2005年会計年度第4四半期の決算報告の席上だった。その際、DellのCEO、Kevin Rollinsは、計画より1年早く年間売上600億ドルの達成が見込まれるため、さらに大きな目標を設定する必要があると述べた。
Dellは、1月に終了した2005年会計年度に、年間売上490億ドルを達成した。ほとんどのアナリストは、予想より1年早い2006年暦年中に、Dellが600億ドルの年間売上を達成するものと予測している。しかし、800億ドルを達成するには、Dellにとってそれなりの努力が必要になる。
年間売上800億ドルを達成するためにDellは、サーバ、ストレージシステム、プリンタ、モバイル・コンピューティング製品の販売を伸ばすとともに、これらをサービスと組み合わせて販売する計画だと、声明のなかで述べる。しかし、Dellの今後の成長についてアナリストは、PCが依然欠かせない存在になることを予想している。
「近い将来に限れば、Dellのビジネスにおける一番の稼ぎ頭は、依然、PCであろう」とTechnology Business ResearchのアナリストBrooks Grayは語る。
Grayは、Dellが2009年暦年に800億ドルを達成するが、その時でさえ、売上の約59%がPCによるものと予測している。
IDCによると、2004年暦年の第4四半期にPCを最も多く出荷することに成功したのはDellだったという。Dellの世界出荷台数は第4四半期に約21%伸び、全世界での市場シェアは17%になった。一方、Hewlett-Packard(HP)の世界PC出荷台数は第4四半期に9%増加し、市場シェアは16%だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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