スキャナメーカーとして最も有名なUmax(本社:テキサス州ダラス)が、大規模な消費者向け製品群の拡充を行った。同社が北米市場で消費者向け製品を出すのは、1998年にMacの互換機製造を中止して以来初めてのこと。
これにより、ペンタブレット、小型ハードディスク、フラッシュメモリドライブ、MP3プレイヤーなど、消費者向け製品がすべて出揃ったと同社は述べている。
Umaxは1997年、当時有望だったMac互換機市場に参入していた数少ない企業の1つだった。だが、Apple Computerの暫定CEO(最高経営責任者)に就任したSteve Jobsが互換機メーカーへのライセンス提供プログラムを完全に廃止してしまったため、各社は値下げによる在庫一掃とPC事業からの撤退を余儀なくされた。Umaxは1998年度の損失が約4000万ドルに上ったことを明らかにしていた。
同社は1999年、インターネット企業兼携帯電話機メーカーとして再起を図った。
Umaxによると、同社は欧州やアジア市場でのデジタルカメラやデジタルビデオを中心とする家電製品で成功を収めているという。しかし、今後は北米市場で「デジタルライフスタイル」製品を販売していきたいと考えていると同社は説明した。
Umaxは、今回「ProVista」ブランドのペンタブレット2機種を発売した。その1つである「TB801」は約20 cm x 15 cmの大きさで価格は99ドル99セント。また、もう1つの「TB401」のほうは約10 cm x 9 cmの大きさで39ドル99セントとなっている。どちらにもワイヤレスペンが付属し、プログラマブルボタン(12つおよび8つ)が搭載されている。
携帯型ハードディスクでは、4Gバイトと2.2Gバイトの「Pollux 300」をそれぞれ149ドル99セントおよび109ドル99セントで発売した。同製品は厚さ9mmで、USB 2.0を採用して高速データ転送を実現している。
Umaxはまた、新しいAPUSフラッシュメモリ型ストレージドライブを発売した。記憶容量は1Gバイト、512Mバイト、256Mバイト、128Mバイトの4タイプで、価格は79ドル99セントから19ドル99セントとなっている。また最新の「APUS 210」にはパスワード保護機能も搭載されている。
同社はさらに、Maxium Technologiesが製造する「Vega 203」とNovax Technologiesが製造する「Vega 107」というMP3プレイヤーも販売している。どちらも音声録音機能とプリセット機能付きFMチューナーを搭載している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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