ワコム(本社・埼玉県、山田正彦社長)は、17インチ画面サイズの液晶ペンタブレットの新製品「DTU-710」を11月中旬に発売する。価格は19万8000円(税別)。法人向け営業ルート、およびパソコン量販店を通じ、発売後1年間で3万台の販売を見込んでいる。
新製品は、従来の同じカテゴリーの液晶ペンタブレットと比べ、スペックの強化を図るとともに、価格を大幅に引き下げた。これまでの法人需要、プロフェッショナル映像制作需要に加え、ビデオ、デジタル写真などを扱うハイ・アマチュア市場の需要にも対応する。
液晶ペンタブレットは、画面上に直接ペンで書き込むことができる「モニタ+ペン入力」の機能をもつ機器で、一般のパソコンなどに接続して使用する。
主な特徴は、(1)高画質17型SXGA(1280×1024ドット)対応1620万色表示のTFT液晶ディスプレイを搭載。液晶の応答速度は16ms、輝度は260cd/m、またコントラスト比は450:1と表示性能を向上、(2)ペン入力をより自然にし、「紙とペンの感覚」にさらに近づく表現力を実現、(3)液晶パネルの入力端子は、アナログ信号とデジタル信号どちらにも対応するDVI-I。タブレットのインターフェイスは、USBとシリアル(RS-232C)を装備し、幅広いコンピュータ環境で使用可能――など。
販売ターゲットとしては、SXGAで省スペースという特徴を生かし、医療分野での電子カルテやレセプトの入力・表示機器としての需要のほか、CTI(ComputerTelephony Integration)やTV会議、プレゼンテーションなどのビジネス需要、CAD操作やイラスト、アニメーション制作、映像制作などのクリエイティブ市場などでの需要を見込んでいる。
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