CNET News.comが入手した情報によると、Intelは同社初のサーバ用デュアルコアプロセッサとしてPentium Dを投入するという。
同社は今週、Pentium Dを新しいチップセットと共に販売することを発表すると見られている。この「Intel E7230」というチップセットには、エントリーレベルのサーバに最適な機能が搭載されている。
「Mukilteo」(開発コード名)というこのチップセットは、ワークステーションに広く採用されている「Copper River」の後継モデルにあたるもので、Microsoftの「Windows XP x64 Edition」などの64ビットOSに対応し、アドバンスト・ダイナミック・コンピュータ・メモリやPCI Expressによる高速データ転送機能、RAIDをエミュレートするソフトウェアが搭載される。
このチップセットの価格は36ドル(PCメーカー向け、1000台出荷時)となる。なお、Pentium Dチップの小売価格は3.2GHz版が530ドル、3GHzが316ドル、2.8GHzが241ドルとなっている。
DellやHewlett-Packard(HP)などのサーバメーカー各社は、ウェブサーバや小規模データベースのような、シンプルなネットワークサーバ用アプリケーション向けとして、Pentium Dを搭載するサーバを新たに販売するとみられている。
Intelは過去にも、デスクトップ向けの高性能Pentiumをサーバ用途に仕立てたことがあり、一部の企業は「Pentium II」や「Pentium III」搭載マシンを利用していたが、ただしこれらはまだシングルコアプロセッサだった。
デュアルコアチップには、1チップに2基のプロセッサコアが搭載されており、複数の作業を同時に処理できるようになっている。Intel、IBM、Advanced Micro Devices(AMD)の各社は、いずれもシングルコアからデュアルコアへと製品ラインの移行を進めているところだ。
Intelでは15種類のデュアルコアプロジェクトが進行している。だが、同社が市場に投入したのは「Pentium Extreme Edition」と「Pentium D」のまだ2種類しかない。
Intelは従来サーバ用プロセッサとして、ItaniumとXeonの2つを提供してきたが、これらは少なくとも数カ月先までデュアルコアへの移行が行われないと見られている。デュアルコアのItaniumが登場するのは来年以降になる見込みで、またデュアルコアのXeonも2006年第1四半期まで出ない見通しだと、同社幹部が以前に明らかにしていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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