米の投資家グループが、RSS(Really Simple Syndication)ベースの技術開発を手がける新興企業などに投資する目的で、1億ドルの資金を集めるベンチャーキャピタルファンドを立ち上げた。
先週設立されたRSS Investorsでは、ニュースアグリゲーション、ブログ、新しいタイプの検索エンジン、金融・医療業界におけるデータアグリゲーションといった特定の分野を中心に、RSSを使った技術を開発する企業に投資していく。
RSSは、誰でもオンラインで情報を発信パブリッシャーに変える技術として急速に普及しており、また人々がウェブから情報を取得する方法を変えつつある、とRSS InvestorsのJim Mooreは述べている。同氏はこのファンドを立ち上げたパートナーの1人。
RSS Investorsは、Ritchie Capital ManagementのパートナーやTom Crowley、Steve Smithと協力しながら、すでに2000万ドルの資金を集めている。同社にはMooreのほかにも、ハーバード大学ロースクールのBerkman Center for Internet & SocietyのJohn Palfreyと、ベンチャーキャピタリストのRichard Fishmanという2人のパートナーがいる。
「ウェブでのパラダイムシフトが起きているが、これはパブリックまたはそれに近い非常に高度なWebサービスをベースにしたスクリプティング・ソリューションへのシフトであり、このWebサービスを簡単にいうとパブリックなネットワークサービスになる」(Moore)
Microsoftは、次期Windows「Longhorn」にRSS技術のサポート機能を盛り込むと先月後半に発表したが、これによってRSSは大きく勢いづいた。また、GoogleやYahooなども、RSSを使った広告配信技術に取り組んでいる。
Mooreは、同グループが関心を持っている企業や交渉中の企業の名前をあげることはできないとしたが、ただし個人的には、医師が情報交換するための医療ネットワーク「UpToDate」や、市民やプロの記者が書いたニュースを配信する韓国のウェブサイト「Korean Web」に好印象を抱いていると語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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