Microsoftは米国時間24日に、同社がRSS(Really Simple Syndication)の機能を拡大しようとしていることを発表する。
RSSは一般に、ニュースサイトやブロガーが購読者に新しい情報の公開を通知するのに使われている。また、ポッドキャストの発信者もこれを利用してオーディオデータを配信している。
Microsoftは、RSSの機能を拡張し、情報を順番に並べて一覧するやり方を改善しようとしている。現在のRSSフィードは、単なるメッセージの流れとして送受信されており、その順番はメッセージが送信された時間によって決まる。Microsoftは、これに順番情報を追加する方法を提案しており、電子商取引サイトのベストセラーリストや、予定の作成順ではなくイベントの日付順に並んだカレンダー情報などを、RSSフィードがもっとうまく処理できるようにしたいと考えている。
「リストはさまざまな場面で利用されており、RSSを使ってこれを送ろうとする動きも出始めている。ただし、RSSはこれまでリストのようなデータを扱ったことがなかった」と、この分野の先駆者で大きな影響力をもつDave Winerは、22日付けの自らのブログのなかで述べている。「Microsoftの人々も、私が感じていたこと--つまり、RSSにはニュースの配信以外にも用途があることに気付いたようだ。RSSを使えば、Adubibleの出すNY Times紙のベストセラーリストやiTunesの楽曲プレイリスト、Sharepointの文書リスト、ブラウザのブックマークなど、さまざまなデータを配信できる」(Winer)
Winerによると、この取り組みに関する正式発表は、ワシントン州シアトルで開催されるGnomedexカンファレンスで24日に行われる見込みだという。
Microsoftは、RSSに順番付きリストをサポートさせる取り組みを支援することは正式に認めたものの、24日の発表までは詳細を明かさないという。
Winerはまた、Microsoft社内にRSS専門のチームが存在すると指摘し、同社においてRSSの担う役割が重要度を増している可能性を示唆している。
「24日には、RSSがブラウザのアーキテクチャにどこまで深く統合されるのかが明らかになる。しかし、それは今後現れるであろう巨大な氷山の一角に過ぎない」と同氏は自らのブログに記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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