DivXの新バージョン登場--HDビデオに対応

John Borland(CNET News.com)2005年06月16日 13時11分

 ビデオ関連技術を開発する新興企業のDivX(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)は米国時間15日、同社のデジタルビデオツールの新バージョンをリリースした。同社によると、このツールの品質はApple ComputerやMicrosoftから出ている競合技術に匹敵するか、もしくはそれを上回るものだという。

 同社にとって6番目のメジャーリリースとなるこの技術は、消費者市場でのDivXの役割拡大を狙って考えられたもので、個人で撮影した高品位(HD)ビデオの保存や、商用映画の配信まで念頭に置いて設計されている。

 DivXのCEO、Jordan Greenhallは、新ツールについて、「膨大な数が出回っているDivX互換DVDプレイヤーをはじめ、各種デバイスと互換性がある」と述べている。同氏によると、新しいビデオ技術は「パフォーマンス、映像の画質、互換性の点で、市場に出ているどのビデオ技術よりも優れている」という。

 DivXは、映画ファイルをオンラインで交換する人々が主に利用する技術から、家電業界で重視される技術へと、ここ数年で進化を遂げてきた。

 AppleやMicrosoftのようにはマーケティングに予算を割けないDivXだが、新しいビデオフォーマットは、AppleやMicrosoftの技術に肩を並べる質の高さを持つものだとするテスト結果が、少なくとも一部のサイトに上がっている。

 DivX 6.0ツールは、メニューをサポートしたほか、複数の言語の字幕や、オーディオトラックの追加にも対応し、DVD仕様との類似点が増えている。また、ほかのファイルフォーマットからDivXへ変換も高速に行えるようになった。

 HDビデオフォーマットの行方に不透明感があることから、新しいメディア企業数社がこのビジネスに参入している。

 一方、MicrosoftのWindows Mediaフォーマットは、次世代DVDプレイヤー/ディスクで標準としてサポートされることになっているが、これはめずらしく同社が標準策定団体に技術を公開する判断を下したことを受けたものだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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