デジタルコンテンツプロバイダのフェイスは6月13日、韓国のオンラインゲームメーカーであるグラヴィティと提携して展開するオンラインゲーム「ローズオンライン:Rush On Seven Episodes」の正式サービスを6月下旬より開始すると発表した。
グラヴィティは、コンピュータゲームソフトとオンラインコンテンツの開発専門企業として、2004年4月に設立された。特に同社が開発したMMORPG「ラグナロクオンライン」は、世界37カ国で提供されている。一方のフェイスは、携帯電話の着信メロディを考案および実用化した企業として、
ローズオンラインは、グラヴィティが2004年9月のTokyo Game Showでオープンベータサービスを発表した新ゲームだ。2005年3月にグラヴィティとフェイスが提携し、日本国内でのサービスをフェイスが運営している。物語は、ゲームの舞台となる7つの惑星を生み出した女神が、邪神の野望により窮地に立たされ、それを救おうと恋人が力を振るうところから始まる。プレイヤーは、惑星を邪神から救う旅に出る。
フェイスでは、正式サービス開始にあたり、新課金システム「スタイルセレクト」を導入する。これは、従来のオンラインゲームで採用されている月額課金やアイテム課金とは異なり、チャットやゲームの中を歩き回るだけであれば無料で参加できるシステムだ。バトルに参戦する場合は、エントリーチケットとして月額800円を支払う。月額800円で基本的な機能はほとんど利用できるが、例えばゲーム内に存在する7つの惑星を自由に行き来したり、アイテムを保管する倉庫を保有したりする場合は、それぞれの機能に応じた追加料金を支払う。
フェイス ビジネスインテグレーション事業部 ゲームソリューショングループ プロモーションマネージャーの長澤善啓氏は、「月額課金の場合、1000円以上の料金がかかるゲームがほとんどだ。また、アイテム課金の場合はお金を出せば強くなるため、中高生などにとっては不利となる。新たな課金システムは、ユーザーのプレイスタイルに合わせて利用料金が選択できる。少額でも利用可能なため、幅広いユーザーを取り込みたい」と述べている。
ローズオンラインの正式サービスの開始にあたり、フェイスではプロモーションの第一弾としてイメージキャラクターにタレントの小倉優子さんを起用し、利用者の拡大を図る。同社では、新課金システムや積極的なゲームのアップデートなどにより、2005年度末には累計50万IDの獲得を目指すとしている。
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