Rambusの関係する一連の訴訟が終わりになろうかと思われた矢先、このメモリ設計企業は新たにSamsungを相手取って訴訟を起こした。
Rambus(本社:カリフォルニア州ロスアルトス)は米国時間6日、世界最大のメモリメーカーであるSamsungを、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で提訴したと発表した。同社または、他のメモリメーカーに対して起こしていた審理中の訴訟に、Samsungを被告として加えたことも明らかにした。
同社の訴訟には、あわせて35件の特許が関わっている。Rambusは、Samsungの製品が、同社の持つSDRAM(1990年代に最も一般的に使用されたPC用メモリ)、DDRメモリ(現在、最も一般的なメモリ)、DDR2メモリ、GDDR2、およびGDDR3グラフィックスメモリに関する特許を侵害していると主張している。
Samsungからはコメントは得られなかった。
実際には、Samsungは、これらのメモリを製造するためのライセンスを取得していた。Rambusの元幹部によると、この契約の下では、法廷で特許が無効とされない限り、SamsungにはRambusに使用料を支払う義務があったという。いまのところ、法廷はこの特許をおおむね認めている。
このライセンス契約は6月末に期限が切れることになっていた。Rambusは、同社が現時点でなぜこのライセンス契約を打ち切り、提訴に踏み切ったかについての理由を説明していない。Samsungは主要メモリメーカーのなかでも、最も積極的にRambusが設計したRDRAMを推進していた。
「わが社が保有する特定用途向けの特許に関して、われわれはSamsungを大切なライセンス先と考えている。しかし、SamsungとのSDRAM/DDRに関するライセンスの更新/延長を難しくする数多くの問題が発生している」と、Rambus最高経営責任者(CEO)のHarold Hughesは声明のなかで述べている。
しかし、Samsungは、Rambusが設計した別の高速メモリであるXDRメモリに関しては、依然としてライセンスを受けている。ソニーは、Samsungが製造したXDRをPlayStation 3に採用することになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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