NTTドコモは5月26日、年内にも第2世代携帯電話(2G)の新規端末の開発を停止するという一部報道に対して「現時点では2Gの必要性について検討している段階だ」とコメントした。
ドコモの2G契約者数は2005年4月末時点で3683万5700件となっており、全契約者の75%を占める。2G端末は25xシリーズや50xシリーズがこれまで中心だったが、最近ではpreminiのように「企画型端末」と呼ばれる特定のユーザー層に絞った特徴的な端末を多く発表している。
同社は3GのFOMAに経営資源を集中させる意向で、不採算事業のポケットベル事業やPHS事業から撤退することを表明している。また、顧客を2Gから3Gに移行させるため、上位機種の90xシリーズのほかに、廉価版にあたる700iシリーズも展開している。同社は周波数の再編問題に絡んで、800MHz帯を整理・再編するために、2012年までに2Gサービスを停止する予定であることを明らかにしていた。また、5月10日に行われた決算発表会では、2006年3月末までに3Gの契約者数が2410万件に達し、2Gの契約者数を抜くという見通しを示していた。
ドコモ向けに端末の製造を行っているNECは、「2G端末としては2005年2月にN506iSを発売した。今後リリースが決まっている2G端末はなく、3Gに移行していることは事実」と認めた。ただし、ドコモからの要求があれば引き続き2G端末を製造する考えだという。パナソニック モバイルコミュニケーションズも「2Gのウエイトが下がっていることは事実だが、ドコモからの要望があれば対応する」としている。
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