アドバンスト・メディアは5月19日、携帯電話から音声で文章入力が行えるシステム「AmiVoice Reporter for Smart Phone」を開発したと発表した。
携帯電話の業務利用は拡大するものの、入力に利用するのがテンキーであるため、使い勝手が悪いという問題があった。これを解決するものとしてアドバンスト・メディアでは、音声での文章入力や単語選択が可能なAmiVoice Reporter for Smart Phoneを開発した。
携帯端末側では音響分析だけを行い、約30分の1に圧縮した声の特徴データを、認識処理を行うサーバに送信する。そのため、携帯端末側でアプリケーションを保持するための容量は少なくて済み、通信速度が8kbps程度でもほぼリアルタイムに処理が行える仕組みだ。
携帯電話経由ではあるが、音声そのものを送るわけではないため、音声データの劣化やノイズの混入がなく、認識処理に障害が出ない。高度な文章入力が可能となるのはそのためだ。また、認識データはサーバに置かれるので、5万語以上の大きな辞書や、言語モデルを複数動作させるようなアプリケーションも利用可能だ。
現時点での対応機種は「Vodafone 702NK」のみだが、今後発売されるスマートフォンに順次対応する予定だ。なお、サーバ側のアプリケーションはWindows Serverで動作する。
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