Intelは今月中に、ビジネス向けデスクトップPCのプラットフォームを発売し、これらのマシンの設計に対する影響力を拡大させようとしている。
この「Professional Business Platform(PBP)」は、Intel製プロセッサを搭載したビジネス用PC向けの青写真となるもので、企業ユーザーが手持ちのPCからさらに高い性能を引き出せるようにすると同時に、導入/管理の簡易化を実現するものだと、IntelのGregory Bryant(デジタルオフィスプラットフォーム部門ゼネラルマネージャー)は説明している。
たとえば、PBPマシンがウィルスに誤って感染した場合、管理者は遠隔操作で迅速に、そのマシンを企業ネットワークから切り離すことが可能になる。これには、PCのチップセットに組み込まれる「Active Management Technology」という技術が使われる。また、PBPを備えたマシンでは、仮想化技術を使って、1台のPCを2台のマシンのように機能させることも可能だ。
Intel製品がプラットフォーム化されれば、同社はプロセッサやチップセットに他のチップを組み合わせて販売することが可能になり、その結果売上も増やせるようになる。現在、ほとんどのビジネス用デスクトップはIntel製のプロセッサとチップセットを搭載している。また、これらのデスクトップには、Intelのネットワークチップが積まれている場合も多い。
PBPには、ネットワークチップが標準部品として含まれている。
最初のPBP対応PCは、Intelが新しいチップセットとネットワークチップを発表する今月後半に登場する予定だ。
Intelは今年のはじめに組織再編を行い、顧客に個々のチップではなくプラットフォームを販売するようになった。同社は、テスト済みのチップバンドルを販売することで、コンポーネント間に潜む互換性の問題を排除するとともに、見落とされがちな機能に顧客の目を向けさせることも可能になると、Bryantは述べている。
Bryantは、PBPに追加される他の要素やチップについては明らかにしなかったが、Intelが同プラットフォームにさらに多くの機能を追加するために数多くの選択肢を検討していることを強調した。デスクトップに強く望まれる点としては、セキュリティ上のリスクの減少や、管理性の向上、コラボレーション機能の改善、データマイニングや検索などの処理能力の向上などが挙げられる。
Centrinoと異なり、PBPは洒落たブランド名の元で販売されることはない。ただし、Intelは来年いくらかのブランディング活動を行うことを検討している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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