ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間16日、「Xbox 360」用に合計160本以上のゲームソフトが発売される見通しであることを発表した。しかも、最大40本のタイトルが年末までにリリースされ、そのなかにはベストセラーゲームの「ファイナルファンタジーXI」が含まれるという。
同社関係者らは、今週始まる「Electronic Entertainment Expo (E3) 」の開幕に先駆けて行った記者発表会のなかで、「ファイナルファンタジー」シリーズの開発元であるスクウェア・エニックスと提携したことも発表した。同シリーズは全世界で累計6000万本を超える売上を記録している。
広汎なゲームソフトメーカーがサポートし、とくに人気の高いタイトルが対応することは、どのゲーム機にとっても重要だ。これは、結局のところ、プレイできるゲームの数が増えるほど、そのゲーム機の魅力がさらに高まるからだ。
アナリストらは以前、Microsoftがこの点を苦労して学んだと述べていた。同社は初代Xboxの市場への投入で出遅れ、十分な数のゲームソフトを揃えることができなかった。今回Xbox 360を発表した同社は、ゲームメーカーからの幅広いサポートを得ており、市場で首位に立つソニーに対して、前よりも有利に戦えると予想している。同社はここ数年ゲーム機市場でソニーに大きく水を開けられた第2位となっている。
16日のイベントのなかで、Microsoftは初代Xbox用に出されたすべてのゲームがXbox 360で動くようになることも発表した。しかし、そのためのアップデートの方法や公開時期などの詳細についてはほとんど明らかにしなかった。この点に関し、Microsoftの関係者はまず「Halo」のような人気タイトルを手始めに、順番に対応を進めていくと述べただけだった。
Xbox 360の価格については、20日のE3終了以降に発表されることになっている。
初代Xbox用ゲームソフトを購入したユーザーはこれまで、手持ちのゲームがXbox 360では動かないのではないかと懸念していたが、しかしMicrosoftの関係者は、こうした懸念からXboxの売上が鈍ることは予想していないと述べていた。
「新しいマシンで初代Xbox用ゲームが動くかどうかは、人々が新しいゲーム機を買う理由にはならない」と、MicrosoftのDavid Hufford(Xboxグループ・プロダクトマネージャ)は言う。「互換性の問題は重要だと認識している。われわれは新しいタイトルにすべてのエネルギーを投じてきたが、しかし顧客がそれを求めているため・・・すべてのタイトルがXbox 360で動くようにすることをわれわれの目標とした」(Hufford)
アナリストらは、Microsoftとソニーが、各々の新型ゲーム機で交互に首位の座を占める状態がしばらく続くことになると予想している。
ゲームソフトメーカー各社は、Microsoftの勢いを増していることに気付いており、 さらに人気の高まりが予想されるXbox 360から収益を得ようと考えて、同社への支持を表明している。
Electronic Artsは、同社の人気タイトル「Madden NFL 06」「Need for Speed Most Wanted」「FIFA 06」「Tiger Woods PGA Tour 06」「The Godfather: The Game」「NBA Live 06」をXbox 360に対応させる。
そのほか、「Blue Dragon」「Call of Duty 2」「Condemned: Criminal Origins」「Dead or Alive 4」「The Elder Scrolls: Oblivion」「Full Auto」「Gears of War」「Kameo: Elements of Power」「Lost Odyssey」「Ninety-Nine Nights」「The Outfit」「Perfect Dark: Zero」「Project Gotham Racing 3」「Saint's Row」「Test Drive Unlimited」「Quake 4」なども、Xbox 360用のバージョンがリリースされるという。
Microsoftはまた、同社のXbox Liveオンラインサービスの加入者が6月末までに200万人を超えると見込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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