オンラインファイル交換サイトの撲滅を目指し、戦いを続ける全米映画協会(MPAA)は米国時間12日、テレビ番組の違法コピーファイルを交換するための6つのハブに対する訴訟を提起したと発表した。
MPAAによると、オンライン上におけるテレビ番組の著作権侵害行為は急速に増加しているという。また同団体は、テレビ番組も高い予算をかけて制作する映画と同様に重要であり、保護の必要があると訴えた。MPAAがこれほどテレビコンテンツに重点を置いた訴訟を起こすのは今回が初めてだ。
MPAAのCEOであるDan Glickmanは、「全ての連続テレビ番組は、コメディやドラマの制作に必要な巨額の資金を回収するためにシンジケーションや海外への販売に依存しているのが現状だ」と述べた上で、「コンテンツが盗まれれば、それらの市場は甚大な損害を被る」と付け加えた。
MPAAはBitTorrent技術に重点を置いた訴訟を提起し続けている。BitTorrentはこれまで、インターネット上で映画やテレビ番組を交換する手段として広く利用されてきた。
これらの訴訟では、コンテンツのアップロード/ダウンロードを行っている個人ユーザーではなく、BitTorrentを使ったファイル交換のトラフィックの案内役を担っているサイトに重点が置かれている。MPAAは個人も提訴してきたが、これまで提訴した人数は明らかにしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス