Googleは、同社のニュース検索サービスGoogle Newsで、ニュース記事をその全体的な質に基づいて格付けし、表示できるようにする新技術の特許を申請している。現在Google Newsでは、日付や検索語との関連度によって情報をランク付けしているが、この新技術により、ランク付けの幅がさらに広がることになる。
Googleは、米国だけでなく世界各国の特許庁に特許申請を行っている。申請書には、同社が開発した、ウェブ検索結果内のニュース情報をランク付けする新技術の詳細が記されている。このシステムにより、ニュースを分類する際、特定の検索語との直接的関連性や記事が掲載された日時ではなく、情報源に基づく分類が可能となる。
Googleは、2003年9月に米特許商標庁(USPTO)に提出した申請書の中で、このニュース格付け技術を「確認された情報源の質などに基づいて(検索結果の)リストをランク付けする」ツールと表現している。この技術は、Michael Curtiss、Krishna Bharat、Michael Schmittの3人の研究者が行った研究に基づいて開発された。この技術により、Googleは特定の報道機関のコンテンツを事前に格付けし、それらの情報を他の検索結果よりも確実に上位に表示させることができる。
この件について、同社の広報担当にコメントを求めたが、直ちに回答を得ることはできなかった。
現在Googleは、同社が独自に判断した、コンテンツと特定の検索語との関連性や、特定のデータや記事が最初にオンライン上で発表された日時に基づいて検索結果を表示している。同社は特許申請書の中で、同社の既存のシステムでは、個々の検索語に応じて数千件もの検索結果が表示されることが多いが、それらの記事にはその価値の評価が付されていないため、信頼できない発行者が掲載した記事が含まれている場合もあることを認めている。
Googleは申請書の中で、「(検索結果のリスト中の)各ヒットは、検索者が知りたがっているトピックとの関連性はあるが、それらのヒットと関連のあるニュースソースの質は一律ではない」とし、さらに次のように続けた。「よって、ニュース記事の情報源の質に基づき評価し、記事のランク付けの精度を向上させるためのシステムや方法が必要だ。」
Googleはさらに、ユーザーは、CNNやBBCなど、報道の正確さ、記事の専門性の観点から質の高い情報源であると広く認知されている報道機関が提供したコンテンツにより高い関心がある可能性が高いため、それらがニュース検索結果の最上位に表示されるべきだ、と主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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