三洋電機など4社、iVDR対応のコンテンツ保護技術ライセンスグループ設立

 三洋電機、シャープ、パイオニア、日立製作所の4社は、デジタル家電からPCまで幅広く対応するデジタル記録メディアのためのコンテンツ保護技術「SAFIA」を開発し、そのライセンス供与を目的とした「SAFIAライセンスグループ」を結成した。

 デジタル放送やブロードバンドの急速な普及にともない、大容量データを高速で読み書き可能なHDDが多くのAVアプリケーションで利用されるようになった。さらに、HDDのリムーバブル化への要求の高まりを受け、リムーバブルなHDDとして「iVDR」の標準化と普及を推進するため、「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」が活動を行っている。

 4社は今回、リムーバブルHDDの標準規格「iVDR」のコンテンツ保護方式として「SAFIA」技術の開発を進め、リムーバブルHDDのビジネス環境構築を支援するため、ライセンスグループを結成することにした。

 「SAFIA」は、従来のデジタルエンターテイメントを一新するリムーバブルHDD応用商品を実現する技術として期待されている。主な特徴は、(1)AES-128によるコンテンツ暗号化、PKIベースの双方向認証と転送プロトコルにより堅固なセキュリティを実現、(2)コンテンツの暗号化に利用した鍵とコンテンツ利用条件(ユーセッジルール)とを一体として取り扱う技術により、セキュアな環境でのコンテンツアクセスが可能、(3)HDDの特徴を生かしてセキュアで高速なムーブ機能を実現可能、(4)アプリケーションごとにコンテンツ利用条件を設定可能、(5)コンテンツと鍵を独立した経路・タイミングで流通させる「超流通」にも対応可能─―など。

 同グループでは、今後、対象製品や料金などの具体的ライセンスプログラムを7月までに決定し、関連商品を市場投入するためのビジネス環境を整備していく予定。

三洋電機

シャープ

パイオニア

日立製作所

「SAFIAライセンスグループ」

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