iVDRコンソ、モバイル用「iVDR micro」とコンテンツ保護規格を策定

 iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム(iVDRコンソーシアム、日置敏昭代表)は、4月12日に総会を開催し、iVDR(Information Versatile Disk for Removable usage)ファミリーに、モバイルでの応用を目指して1型ハードディスクを使った「iVDR micro」を追加したと発表した。同時に、新しいiVDRの仕様として、コンテンツ保護機能を実現する「iVDR-Secure」規格を発表した。

 iVDRコンソーシアムは、新発想のリムーバブルハードディスクドライブを中心に、AV機器からPCまで幅広く対応する次世代大容量データプラットホームの標準化を目指してiVDR規格策定作業とその普及活動を行っている団体。家電、自動車、PC、周辺機器、HDDメーカーなど38社が参加している。

 これまで、「2.5型iVDR」と「1.8型iVDR mini」の2種類の規格を策定してきたが、今回、新たに「1型iVDR micro」をiVDRファミリーに追加した。

 「2.5型iVDR」は、リムーバブルでありながら、ハードディスクドライブならではの大容量記録、高速ランダムアクセスが可能で、現在の80GBから2−3年後には200GB−400GBの容量アップも期待できる。また、複数の「2.5型iVDR」を使用することで、TB(テラバイト)級の容量をもつ大容量サーバーも簡単に構築することができる。一方、「1.8型iVDR mini」の容量は現状では20GB程度だが、今年度中に30GBへの容量アップも行う予定で、大容量モバイル機器への応用が可能になる。

 今回、追加した1型「iVDR micro」は、現状は4GB程度だが、数年後には10GBの容量が期待でき、小容量モバイル機器での応用を目指している。

 また、新たに策定した「iVDR-Secure」は、PKI(公開鍵基盤)をベースに記録データ情報保護や著作権対応デジタル・コンテンツ保護を実現するセキュア規格で、ユビキタスを実現する超流通に対応するとともに、すべてのiVDRファミリーに実装可能。

 この「iVDR micro」のファミリー化とセキュア規格の採用によって、AV機器からPCまで幅広い用途に対応でき、かつ小型軽量、持ち運び可能なiVDRの特徴をさらに進化させ、コンテンツ保護を必要とする多様なアプリケーションにも対応できるようになった。

 同コンソーシアムでは、これらiVDRシリーズを標準化することで、AV機器業界やPC業界における共通の互換性ある記録媒体としての位置付けを明確にしていくほか、iVDRを使った新しいハードディスクアプリケーションのインフラ拡充・拡大を図っていく。

「iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム」

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