NokiaがYahooのインターネットサービスや検索、ウェブブラウジングなどの先進的な機能を搭載した携帯電話を発売した。同社は今回発売した製品で、ワイヤレスデータ通信の利用を促進し、スマートフォン端末の販売に弾みをつけたい考えだ。
Nokiaは米国時間26日、Yahooの人気ソフトウェアを搭載した初めてのスマートフォン「Nokia 6680」「Nokia 6681」「Nokia 6630」を、欧州とアジアで発売した。Nokiaによると、27日には、追加モデルが発表される予定だという。スマートフォンとは、PDA並みの処理能力を持ち、普通の携帯電話よりはるかに複雑な処理を行う携帯電話のことで、インターネットにも常時接続できる。
Nokia 6680 Credit: Gizmodo |
今回の発表からも、携帯端末メーカー各社が、携帯電話の利用や販売を促進するために、YahooやMicrosoft、America Onlineをはじめとするインターネットサービス企業に対して大きな期待を寄せていることが分かる。携帯電話にユーザーが使い慣れたインターフェースを搭載すれば、ユーザーも抵抗なく携帯電話でインターネット通信を行うようになるだろうというのが、メーカー側の考えだ。そしてユーザーが携帯電話を使ってインターネット通信を行うようになれば、携帯事業者は新しい収入源を確保できる。
「今回の提携は、新しいオンラインライフスタイルの確立に向けた重要なステップとなる」とNokiaのバイスプレジデントHarry Santamakiは声明のなかで述べている。
米国では携帯電話事業者各社は、音声通話収入の減少に苦しんでいる。というのも、事業者同士が熾烈な競争が繰り広げた結果、通話単価が落ち込んだためである。各社は現在、インターネット検索や電子メール、ゲームなどのサービスを提供することにより、こうした事態に対処しようと考えている。しかし、こうしたサービスは、米国の市場にはなかなか受け入れられずにいる。
Nokiaは、Yahooとの提携により、これまで決して好調ではなかったスマートフォンの売上が増加するものと期待する。世界中で利用されている12億台もの携帯電話端末のうち、スマートフォンの占める割合は1%にも満たない。しかし、MicrosoftやSymbianのオペレーティングシステムを搭載したスマートフォンは、端末の価格さえ下がれば、今後10年のうちに普及するだろうと予測されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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