東芝は、ノートPC事業20周年を記念した新モデルとして「libretto U100」「dynabook SS SX」「dynabook SS S20」の3機種を発表。4月29日の日本発売を皮切りに順次全世界に展開する。予想市場価格はlibretto U100が19万円程度、dynabook SSが25万円程度。
手のひらに乗るサイズの小型きょう体に「Qosmio(コスミオ)」で培った高画質化機能を搭載し、重さ約999gを実現したのが「libretto U100」。これまでのlibrettoのコンセプトにAV-PCという要素を組み込んだ新しいジャンルの製品だ。
librettoサイズの復活について同社執行常務PC&ネットワーク社、能仲久嗣社長は「国内はもとより海外からも、あのlibrettoはどうなったのかと、発売再開を熱望する声が数多くあった。その声に応えながら、小さくても真のAVマシンという新たな要素を付け加え製品化に踏み切った」と開発の経緯を語った。
新librettoでは、7.2型液晶ディスプレイのバックライトにLEDを採用した。これについて同社執行常務PC&ネットワーク社、吉田信博副社長は「LEDバックライトは今回もっとも注力した部分。7.2型で220カンデラと明るい画面は32個のLEDによるものだが、これらを新たに開発したグループ制御という技術でムラなく均一に表示させる」と説明。「グループ制御」で現在特許を申請中と語った。さらに「従来のFL管バックライト液晶に比べ消費電力は約半分」(吉田氏)と省電力化にも大きく貢献している。
画質に関しては、Qosmioシリーズのデジタルシャープネス、インタレース・プログレッシブ変換といった高画質化機能を搭載し、明るくきめ細かで自然な色合いの画質を実現した。着脱式のドライブユニット「リブレットDVDドック」を接続するだけで、移動先でも手軽にDVDやCDで映画や音楽が楽しめる。
一方、約19.8mmの薄型筐体と約5.4時間の長時間駆動を実現した「dynabookSS SX」「dynabook SS S20」の開発は、部材部品レベルから着手。新たに開発した新素材基盤を採用し省電力化を実現するとともに、基盤面積を30%小さくした。この結果、バッテリー体積を同社従来機種より2倍に増やすことができ、最大約5.4時間の長時間駆動に結びついた。さらに高密度な部品実装で、最も厚い部分でも約19.8mmの薄さとフラットデザインを実現した。
また、振動を検出してディスクから磁気ヘッドを退避する「東芝HDDプロテクション」機能で、HDD損傷やデータ消失のリスクを軽減。指紋認証機能も併せて搭載しセキュリティ対策にも対応した。きょう体にはクリアコーティング・マグネシウム合金ボディを採用し「機能だけではなく、デザインや質感にもこだわり、機能価値と感性価値の両立を実現した」(能仲氏)。
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